Mizolog

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「Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”」ライブの感想まとめ【5月19日 東京】

今年も運良くミスチルのライブに当選することができたので、

さくっと感想を残しておく。

 

tour.mrchildren.jp

 

 

重力と呼吸とは

前回はデビュー25周年ツアーだったが、今回は最新アルバムである『重力と呼吸』を引っさげた全国ツアーである。

 

前作のリフレクションが2010年代のミスチルの集大成とすると、新たなミスチルを模索する第一歩といったところになる。

 

個人的には曲の完成度や歌詞はリフレクションの方が好みではあるもの、今作では更に演奏の音の重みが増してきている。よくミスチルはバンドじゃないとか音が軽いとか批判されるが、近年のライブに足を運んでみると印象は変わると思う。

 

「歌詞の内容より先にバンドが飛び込んでくる、そういう聴こえ方をしてほしかった。もしかしたら過去のアルバムが好きな人は、あまり望んでいないMr.Childrenのかたちだって思うかもしれないですね。だとしても今こういうアルバムを出すことは、今後のMr.Childrenにとって大事なことだと思います」

 

news.yahoo.co.jp

 

アラフィフになったおっさん4人が平成の終わりに、

音楽業界に全力で投げ込んだロックアルバムだと思う。

 

 

ライブで印象に残った曲

■Starting Over


Mr.Children「Starting Over」Live from TOUR 2015 REFLECTION

 

細田守監督作品『バケモノの子』の主題歌。

シンプルなサウンドだが非常にライブ映えしていた。

 

1曲目の『Your Song』は爽やかで幻想的なプロローグだったけれど、

こちらは物騒な歌詞に桜井さんの気迫が相まって、

ロックバンドのライブとしてのオープニングを感じる。

 

ロードムービー


「ロードムービー」Mr.Children Tour 2009 SUPER MARKET FANTASY

 

MCで 桜井さんが一番好きな子供みたいな曲だと言っていた。

1999年の年越しを迎え、2000年に初めて振ってきた曲らしい。

 

この曲ができたことで、神様からバンドを続けてもいいと言ってもらえたような気がした。そんな曲だそうだ。

 

街灯が2秒後の未来を照らし、オートバイが走る

 

たった一文なのにどうしようもなく風景が膨らむ。

夜の闇と灯りの中で不安と思い出に想像を巡らせながら、未来に未来に進んでいこうというメッセージは、26歳になった今、どうやら高校生の頃よりも身近に感じられるようになったみたいだ。

 

■海にて、心は裸になりたがる

ラストの1曲。ちょっとセクシーなタイトルが気になる。

内容は「ミスチルがモンパチみたいな曲やってみました」という感じ。

 

ハイテンポで手拍子してノれる曲が少ないミスチルだったが、

意外とこの曲は今後スタンダードになるんじゃないか。

 

全員で歌えるポイントがあるのも嬉しい。

 

 

ライブで印象に残ったこと

前回の結成25周年ツアーのときもそうだったが、

桜井さんはどうやらバンドの終わりを意識しつつあるみたいだ。

 

周囲の人が病気になったり、亡くなったりするたびに、自分はあとどのくらい曲を作ってファンに届けることができるだろうか、と。

 

花 -Mémento-Mori- で同年代の友人が家族を築いていった頃は過ぎ、

老いが訪れやがては死が迫りはじめる。

 


花 -Mémento-Mori- / Mr.Children

 

実際に過去に桜井さんは小脳梗塞で活動休止していたり、

体調不良でライブを中止にしたりと、

少しずつ老いが迫っていることはファンも気づいていると思う。

 

でもそんな中で、あと100曲と言わずとも、10曲は「これだ!」

という歌をみんなに届けたいと言う。

 

ツアーが終わったあとは、ロンドンでレコーディングに行くそうだ。

新たな曲を作る旅に出るという。

 

その曲ができたときに、また重力にあらがうように、

1つ壁を乗り越えた僕らにライブで再会したいという。

 

 

3年目になれば仕事は一定覚えてきており、ルーティン的に回せるようになる。

そんな慣れと油断に浸かっていた自分がふと恥ずかしく思った。

 

「これだ!」と言えるような仕事を作ってから、また彼らに会いたいと改めて思う。

 

6月から異動ですが頑張ります。