『メモの魔力』を読んだ感想
ようやく前田裕二さんの『メモの魔力』を読み終わりました。
昨年末のアナザースカイで初めてちゃんとTVで見たんですが、非常に気持ちのいい人物でした。嫌味がなく手放しで人たらしな印象を受けます。
前田裕二が「野心の源」と語るNYでの経験とは? 当時のノートを公開・顧客も証言|アナザースカイⅡ|日本テレビ
重要なポイントでいうとこんな感じですね。
- メモの目的は記録ではなく知的生産
- メモはファクト⇒抽象化⇒転用というフレームワークに沿って書く
- 抽象化には「What 型」「How 型」「Why 型」の3つがある
- 「What 型」は目の前の現象を抽象化して、別の名前をつけて呼びなおすこと(例:=人生って何に例えられるのか?)
- 「How 型」は目の前の現象の特徴を掘り下げること(例:ポケモンで効率的に勝つにはどうすれば良いか?)
- 「Why 型」は目の前の現象の要因を掘り下げるこ(例:ヒット映画や社内の問題の要因は何か?)
- ファクトを抽象化する前に、転用して解くべき課題を整理しておく
- メモの本質はノウハウではなく姿勢。情報の記録はあくまで外部(メモ)に記録しておいて、そこから自分の頭で創造行為を行うことが重要
全体を通してファクト⇒抽象化⇒転用というフレームワークへの理解促進と、今を時めくIT社長である前田裕二という人物について多くの情報を提供してくれる良い本でした。
ただあくまで著者の圧倒的な行動量があっての成果だと思うので、実際にはこの本を読んでメモを継続できる人はほとんどいない気が…。
*もちろんフレームワークとしては非常にわかりやすく有効だと思います
前田さんは新卒で就活をした際も、自己分析本をかたっぱしから買って約1,000問の質問に答えられるよう準備したそうです。(当時好きな色に関する質問1つとっても、色をと理由を3色分答えてられるくらいには準備していたらしい)
ファクト⇒抽象化⇒転用という重要な考え方をおさらいしたい時、前田さんのストイックな人生に触れてやる気を取り戻したい時にもう一度手に取りたい一冊でした。