『転職の思考法』北野唯我:20代は経験より専門性を取れ
ようやく巷で話題の『転職の思考法』を読んだ。
エージェントに連絡を取る前に読むべきだったと少し後悔した。
身にしみることの多い内容を書き留めて置こう。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者: 北野唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1.自分の市場価値(マーケットバリュー)
給与とは会社が自分という「商品」に対して支払う対価だ。だから好きな会社で最大限給料をもらって、自由に働きたければマーケットでの価値を高める必要がある。
そしてマーケットでの価値は以下の3つの要素で構成される。
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1.技術資産
技術資産とは他の会社でも通用する技術の蓄積である。これは職種に紐づく「専門性」と職種に紐付かない「経験」の2つに分けられる。一度今の自分に当てはめて考えてみよう。こんな具合だろうか。
- 専門性:法人営業、既存顧客への売上拡大、広告運用改善、マーケティングリサーチ
- 経験:インターネット広告業界経験、化粧品トイレタリー業界経験
2.人的資産
人的資産とは「人脈」と同義である。
2年目の自分にはほぼないと言っても過言ではない。
3.業界の生産性
インターネット業界で利益率は高く売上も年々増加しておりここは問題ない。
2.マーケットバリューの高め方
では次にマーケットバリューを高める方法について考えよう。
20代は専門性、30代は経験、40代は人的資産の構築になる。
専門性が良い経験を呼び、経験が蓄積されることで人的資産が形成される。
その人脈が更に多くの仕事を呼んできてくれる。
シンプルに考えて20代残りの4年を僕は専門性を高めるために使うべきだろう。
3.転職先となる会社の見極め方
1.マーケットバリューは上がるか
給与を上げる上でこれは外せない。
2.働きやすいか
こちらはマーケットバリューが上がるかとほぼ同義である。
マーケットバリューが上がることでより自由な働き方を選択できるからだ。
3.活躍可能性は十分か
活躍できる土壌かどうか確認することも必要だが、これは次の3つの質問で確かめることができる。
- どんな人物を求め、どんな活躍を期待しているのか?
- 今一番社内で活躍し評価されている人はどんな人か?何故か?
- 中途で入社した人はどんなパスを経て、どんな業務を担当しているのか?
4.良いエージェントの5か条
エージェントに関しては当たり外れが大きい。以下の5つを気をつけよう。
(人材斡旋ビジネスだから仕方ないのだが)
- 面接だけでなく入社する上での懸念点にもFBをくれる
- 案件ベースでの良い、悪いではなく自分のキャリアにとってどういう価値があるかという視点でアドバイスをくれる
- 企業に回答期限の延長や年収交渉をしてくれる
- 求人紹介に粘り強く付き合ってくれる
- 社長や役員、人事責任者との面接を自由にセットできる
5.仕事の楽しみ方
人間には「何をするか」に重きを置くto do型の人間と「どんな人、どんな環境でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる。前者は本田圭佑のようなミッションドリブンな人間を想像してみてほしい。
残念ながら99%の人間はbeing型だが恥じる必要はない。beingはbeingでやるべき事がある。「自分の状態」と「環境の状態」を整えることだ。
自分の状態を整えるにはマーケットバリューを上げ、仕事でつく嘘を最小化することである(好きな商品を売れる会社にいくなど最大限ゲームを楽しめる状況を探そう)
他の人から上手だと言われることや普段の仕事でまったくストレスを感じないことを探すのもいいだろう。
環境の状態を整えるには半年の間で強い緊張を感じだ瞬間を書き出してみると良い。悪い緊張(社内のプレッシャーなど)が10以上あるならば職場を変えるべきだし、いい緊張(クライアントへの大きな提案や折衝など)が3つ未満ならより難しい業務や未経験の仕事に取り組もう。
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ざっくりとしたまとめになったけれど、改めて自分の歯垢が整理されたように思う。
改めてレジュメをまとめて希望を整理し、エージェントに連絡を取ろうと思う。