Mizolog

IT企業で働く広告営業の戯言

『転職の思考法』北野唯我:20代は経験より専門性を取れ

ようやく巷で話題の『転職の思考法』を読んだ。

 

エージェントに連絡を取る前に読むべきだったと少し後悔した。

身にしみることの多い内容を書き留めて置こう。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

1.自分の市場価値(マーケットバリュー)

給与とは会社が自分という「商品」に対して支払う対価だ。だから好きな会社で最大限給料をもらって、自由に働きたければマーケットでの価値を高める必要がある。

 

そしてマーケットでの価値は以下の3つの要素で構成される。

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1.技術資産

技術資産とは他の会社でも通用する技術の蓄積である。これは職種に紐づく「専門性」と職種に紐付かない「経験」の2つに分けられる。一度今の自分に当てはめて考えてみよう。こんな具合だろうか。

 

 2.人的資産

人的資産とは「人脈」と同義である。

2年目の自分にはほぼないと言っても過言ではない。

 

3.業界の生産性

インターネット業界で利益率は高く売上も年々増加しておりここは問題ない。

 

2.マーケットバリューの高め方

では次にマーケットバリューを高める方法について考えよう。

20代は専門性、30代は経験、40代は人的資産の構築になる。

専門性が良い経験を呼び、経験が蓄積されることで人的資産が形成される。

その人脈が更に多くの仕事を呼んできてくれる。

 

シンプルに考えて20代残りの4年を僕は専門性を高めるために使うべきだろう。

 

3.転職先となる会社の見極め方

1.マーケットバリューは上がるか

給与を上げる上でこれは外せない。

 

2.働きやすいか

こちらはマーケットバリューが上がるかとほぼ同義である。

マーケットバリューが上がることでより自由な働き方を選択できるからだ。

 

3.活躍可能性は十分か

活躍できる土壌かどうか確認することも必要だが、これは次の3つの質問で確かめることができる。

  1. どんな人物を求め、どんな活躍を期待しているのか?
  2. 今一番社内で活躍し評価されている人はどんな人か?何故か?
  3. 中途で入社した人はどんなパスを経て、どんな業務を担当しているのか?

 

4.良いエージェントの5か条

エージェントに関しては当たり外れが大きい。以下の5つを気をつけよう。

(人材斡旋ビジネスだから仕方ないのだが)

 

  1. 面接だけでなく入社する上での懸念点にもFBをくれる
  2. 案件ベースでの良い、悪いではなく自分のキャリアにとってどういう価値があるかという視点でアドバイスをくれる
  3. 企業に回答期限の延長や年収交渉をしてくれる
  4. 求人紹介に粘り強く付き合ってくれる
  5. 社長や役員、人事責任者との面接を自由にセットできる

 

5.仕事の楽しみ方

人間には「何をするか」に重きを置くto do型の人間と「どんな人、どんな環境でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる。前者は本田圭佑のようなミッションドリブンな人間を想像してみてほしい。

 

残念ながら99%の人間はbeing型だが恥じる必要はない。beingはbeingでやるべき事がある。「自分の状態」と「環境の状態」を整えることだ。

 

自分の状態を整えるにはマーケットバリューを上げ、仕事でつく嘘を最小化することである(好きな商品を売れる会社にいくなど最大限ゲームを楽しめる状況を探そう)

 

他の人から上手だと言われることや普段の仕事でまったくストレスを感じないことを探すのもいいだろう。

 

環境の状態を整えるには半年の間で強い緊張を感じだ瞬間を書き出してみると良い。悪い緊張(社内のプレッシャーなど)が10以上あるならば職場を変えるべきだし、いい緊張(クライアントへの大きな提案や折衝など)が3つ未満ならより難しい業務や未経験の仕事に取り組もう。

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ざっくりとしたまとめになったけれど、改めて自分の歯垢が整理されたように思う。

改めてレジュメをまとめて希望を整理し、エージェントに連絡を取ろうと思う。

 

『岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私 サークルクラッシャーの恋愛論』鶉まどか:傷つきたくない君に読んで欲しい一冊

 

 

タイトルからは予想出来ない方向に話が転がり、非常に身につまされる内容でした。

 

サークラとして数多くのサークルをクラッシュした著者が、サークラを引き起こす女の子と、見事にクラッシュされる男の子の心情を明快に綴った作品です。

 

大学の頃のサークルにいたあの子はこんなこと考えてたのかーとか

サークラにたぶらかされていた同期は確かにこんなやつだったなーとか

 

そんな昔のことを思い出しました。

 

前半はそんな感じで、現代の若者の恋愛論として進行していくのですが、後半はコミュニケーションのありかたへと話が壮大に広がっていきます。

 

全体として現代の若者分析としては秀逸で、内容に心当たりがある読者も多いはず。

 

恋愛だけでなく、家族や会社などの人間関係においても、傷つくことを恐れて発信することを避ける受け身な自分の存在を改めて自覚させられます。

 

いやもう「傷つくことはつらいし、保険をかけたくなるんだけど、それを憂いて閉じこもっても世界は変わらないし、やっぱり主体性とか行動って大事だよな」

 

とか当たり前のことを、こんなタイトルの本で痛感させられるとは、、、

 

明日からしっかり思ったことは行動に移していくかー

 

ではでは。

BUMP OF CHICKEN 「TOUR 2017-2018 PATHFINDER」/BUMPはいつだって今を全肯定してくれる

最近、自分の中でBUMPのイメージが変わってきた。

 

BUMPが流行ったのは確か、自分が中学か高校くらいの時だった。当時ガラケーで作ったホームページに「藤くんは神」とか、stage of the groundの歌詞を書いたり、あるいはアーティスト写真に歌詞を載せて貼っつけた画像が沢山あった。

 

そして当時の僕にとってバンプは「物語を紡ぐバンド」という印象だった。

 

ガラスの眼をした猫、ライオンとタンポポ、迷子になった男。

 

バンドサウンドに乗った音の物語は、当時の僕の心を引きつけてやまなかった。

 

だけど最近は少し印象が変わってきた。

 

ひとことで言うと、「過去に思いを馳せ、未来を思いながら、今を全肯定してくれるバンド」だ。

 

過去と未来と現在の時間軸を行ったり来たりしながら、この瞬間を全肯定する音楽。それが今のBUMP OF CHICKENではないか。

 

その傾向はこのツアーの前にリリースされた曲に、色濃く現れている。

 

例えば『記念撮影』。

 

www.youtube.com

 

昔記念に取った写真を眺めながら、かつて夢見た未来の延長に今の自分はいるのかと問いかける。そして例えそこにいなくたって、迷子でも大丈夫だと、どこへでも行けると思うと歌う。

 

かつての自分が思い描いた未来と今のズレを、優しく許してあげるような、そんな淡く撫でるような曲である。

 

ミスチルにも近いものが言えるが、やっぱり僕は音楽に無限の肯定感を求めている気がする。

 

ミスチルはネガティブを受け入れてポジティブに今を肯定する。

BUMPは過去を受け入れて、未来を思って、今を肯定する

 

かつてファンに本気出して全力でライブを楽しめ、俺らもステージから見てるから、と言っていたバンプが、知らない曲があってもいいとか。周りに合わせて自分のリスムでノッてみてとか。しんどそうな人がいたら助けてあげてねとか言っちゃったり。

 

なんだもう優しくなったなぁ。

 

またライブいこう。

『ランチェスター思考』福田秀人:弱者のための戦略論

本日の書評はこちら。

 

 

ランチェスター思考

ランチェスター思考

 

 結構有名なランチェスター思考ですが、Kindleの月1冊無料に惹かれてやっと手にとることが出来ました。こういう分厚い本もサクサク読めるのがKindleの良い所だと思う。

 

 

シェアの目標数

そもそもランチェスター思考というのは、「売上ではなく市場におけるシェアの値を目標値に設定するべきだ」という発想です。

 

例えばインターネット業界とかで、市場が伸びててもシェアが縮んでいるとマズいし(ここは弊社頑張りたい)、逆にビール業界とか縮小しててもシェアが伸びてれば良いことですよね。

 

だから企業はあくまでも自社製品のマーケットの中でのシェアを追求するべきなのですが、じゃあどれくらいのシェアを獲ればいいのかという目標値が必要になります。

 

ランチェスター思考はその数値に戦争における理論を適用して、

 

上限目標値:74%(絶対的な独走状態、検索エンジンにおけるGoogleのシェアぐらい)

安定目標値:42%(トヨタ日本生命など、業界トップ企業のシェア目標値)

下限目標値:26%(広告業迂回における電通のシェアぐらい)

 

という3つのシェアをマーケットにおけるシェア目標値としています。

この目標を達成する上で、どの地域やターゲットであれば強豪に勝てるのかを分析することが戦略になります。

 

そして弱者の場合は地域でナンバー・ワン→得意先でナンバー・ワン→商材でナンバー・ワンの順に狙っていくことがセオリーになります。

 

デジタル広告を売っていると東京ばかりに目が行きがちで、地域という言葉を忘れそうになるけれど、もちろん地方にも広告主はいるわけだし、マーケットは存在するわけです。

 

だから自社の拠点を活かして他社の広告と差別化できる要素を見つけていかなきゃ、相対的なポジションが落ちていくだろうなー。むしろ自社の場合、地方戦略こそが勝ちにつながる唯一の道では?と考えさせられるされる本でした。

 

売上ではなくシェアに目を置くことで見えてくるものもるんですね。

またね!

『新しいメディアの教科書』佐々木俊尚:近年のウェブメディアを取り巻く情勢まとめ本

本日の書評はこちら。

 

新しいメディアの教科書 (Kindle Single)

新しいメディアの教科書 (Kindle Single)

 

 

毎日新聞社アスキーを経て、現在はフリーのジャーナリストとして活動する著者が、元記者の視点から近年のウェブメディアを取り巻く情勢についてまとめてくれています。

 

一番記憶に残ったのは、コンビニとレストランの話です。

 

今までは自社メディアに、人を集めれば良いだけでした。良いコンテンツを作って、ネット上の導線もそれなりに整備しておけば集客できました。

 

それはまさに多少辺鄙なところにあっても、多くのお客が集まるレストランみたいに。

 

しかしフェイスブックtwitterといった巨大SNSの登場によって、ネットメディアはこのレストラン型からコンビニ型に変化を迫られています。

 

圧倒的なユーザー数を持つ各プラットフォームごとの特性やアルゴリズムを理解して、記事が表示されるよう、読まれるよう工夫しなければなりません。最近流行ってるインスタント記事などもそのひとつです。

 

まさにユーザーがいつでも素早くアクセスできる、コンビニのように。

 

本書ではこういったトレンドと、バズフィードなどの新興メディアの動き、またそれに追随する既存の新聞社のありようがまとめられていました。

 

個人的にはDeNAを引き合いに出した、

「低クオリティコンテンツ」+「配信テクノロジー」+「ディスプレイ広告」から、「高クオリティコンテンツ」+「配信テクノロジー」+「ネイティブ広告」への移行も気になります。

 

自社もまだまだディスプレイ広告中心なので。

 

そして日本版のバズフィードがここからどうマネタイズに向かっていくのか注目です。

 

ではでは。

クライアントに逆らう力

最近は研修でアウトバウンドなるものをやってます。

 

要は商材を電話で顧客に奨める、飛び込みみたいな営業です。

 

この研修をやってて思うのは、短時間に声だけで信頼を獲得する難しさです。

 

例えば営業って顧客の課題を深掘りして、持ってる商材の中から、課題を解決してあげるための商材を売ることだと思ってます。

 

でも地方や中小のお店にとって、デジタル広告って片手間だからがっつり運用する時間は無い。運用する人がいても、久々に出向先のメディアが電話かけてきて運用についてアドバイスとかしてきたら、それはそれでムカつくだろうし。

 

課題を一緒に深掘りして発見していく過程で、1つは愛嬌や献身性みたいな要素、もう1つはクライアントに逆らってでも、課題を分かりやすく説明して説き伏せる、圧倒的な貢献力みたいなものが必要なのかな。

 

自分自身が前者には向いてないとわかるので、とりあえずしばらくは、いい意味でクライアントに逆らう力を身に着けたいと思います。

データドリブンの時代こそ、データ以外の付加価値を付けよう

本日のニュースはこちら。

 

markezine.jp

 

要約すると、楽天電通楽天データマーケティング株式会社」という新会社を立ち上げた。

 

そこで楽天の持つ会員データと楽天市場というメディア、電通の媒体力やマーケティングノウハウをかけ合わせたソリューションを提供するというものです・

 

ITメディア企業と代理店の協業は今まででも十分あったけど、やはりスピードという面で新しく会社を作る流れは続くのではないでしょうか。

 

メディア側の広告営業として、こういうニュースから思うことは 、

 

メディアがただのデータ屋で終わらないためにも、 電通からマーケティングやクリエイティブノウハウを吸収する、あるいはデータとそこからのインサイトをセットで提案する必要があるのではないでしょうか。

 

つまりこのままでは、ただ代理店にデータだけ吸い上げられる便利屋にしかならないのではないかなと危惧しています。

 

要はメディアは代理店からノウハウという属人的なスキルを輸入できる

一方で、メディアはデータという非属人的なモノしか提供できない。

 

だから会社と会社として見た時はWin-Winだとしても、メディア側の個人として提供できるものがないと、人材としては価値が出せなくなってしまうのかも。

 

データドリブンというのはいいけれど、単なるデータの提供以外で自分の付加価値を付けていくのが、今後のメディア側の人間の課題になるのではないでしょうか。

 

ではでは